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不適切飼育【1. 飼育頭数の過多】

  • 執筆者の写真: stophoukai2023
    stophoukai2023
  • 2024年2月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月21日

栃木県動物愛護指導センター(以下、センター)から開示された公文書記録によれば、栃木しっぽの会は平成27(2015)年6月26日から令和5(2023)年9月までの約8年間、譲渡登録団体*1として、多数の収容動物を引き取っていました。しかしその実態は、不衛生な環境で、適切な世話や譲渡をすることもなく動物を収集し続ける、劣悪多頭飼育者(アニマルホーダー)でした。


*1 新しい飼い主への譲渡を仲介することを目的として、申請のあった団体・ボランティアグループ・個人などをセンターの「譲渡登録団体」等として登録し、収容動物を譲渡している。3年ごとに登録が更新される。


開示請求により、センターが当該団体に1,266頭もの収容犬を譲渡していたことが明らかになりました。


【内訳】

  • 里親が決定し譲渡完了報告書がセンターに提出された頭数【256頭】

  • 死亡届が提出された頭数【13頭】

  • 栃木しっぽの会を介し、個人の預かりボランティアや他団体へ引き渡されたとされる頭数【554頭】(※この「預かりボランティア」には林代表の家族も含まれていたため、実際には栃木しっぽの会のシェルターへ引き取られていた犬が多数いたとみられます。)

  • 多頭飼育崩壊発覚時、シェルターに残っていた犬の頭数は約【130頭】(※林代表が自ら捕獲・一般の飼い主から引き取った犬も含む)


これらの事実を総合すると、およそ【600頭】もの犬が生死・所在不明となっています。



譲渡をしている様子がないにも関わらず引き取り頭数が多いことや、不透明な運営状態に疑念を抱いている人々も多かったようです。他団体やボランティアからの複数回にわたる問題提起があったにも関わらず、センターは当該団体に対し、現地視察等の確認を一切行うことなく、収容動物を引き渡し続けました


下記は、平成27(2015)~29(2017)年に、栃木しっぽの会代表がSNSに公開した写真です。室内で撮影したと思われる1枚の写真に、部屋の片隅で20頭以上の犬がひしめき合っている姿が写っています。譲渡登録団体としての登録時点、もしくは登録から数年の間に、すでに頭数過多・不適切飼育状態になっていた可能性も高いとみられます。


▼2015~2017年 栃木しっぽの会代表のSNS投稿より



栃木しっぽの会は、時折、散歩ボランティア等を募ってはいましたが、日常的な動物の世話(給餌・医療ケア・トレーニング等)に関わっていた者はほとんどおらず、代表とその家族のみで運営されていました。


こうした実態を見過ごし続けた行政の粗慢な譲渡が、栃木しっぽの会が多頭飼育崩壊に陥った大きな要因であることは疑いようのない事実であり、このことについて現在、公開質問状にて追求しています。

→(※2024年9月6日 回答拒否の通知が届きました。)


今後、同じことが起きないよう、改善を求めていきます。


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