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このサイトの目的

私共がこのサイトを立ち上げた理由は、保護団体による多頭飼育崩壊事案の一因となった栃木県動物愛護指導センターに対し、体質・体制の適正化を求める過程を公開することで、日本各地の動物行政における課題について共有できる場を作りたいと思ったからです。

特定の人物や団体を非難することを目的としたものではありません。

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動物行政の役割と責任とは、法や条例に基づき、動物の命と福祉を守り、適正な管理を促進することにあります。しかし、悪徳業者や不適切飼育・虐待事案に対する指導・取り締まりの不足、特定の企業や団体との癒着、収容動物の飼育管理や譲渡事業における動物福祉への配慮の欠如など、様々な課題が明るみに出ている自治体も少なくありません。​

​​​動物に関わるさまざまな問題の解決には、これを管理・指導する権限を持つ動物行政の体制・体質の根本的な改善が不可欠です。法律や条例の改正は言うまでもなく重要ですが、行政においてこれらが適当に運用されなければ、動物はもちろん、動物に関わる人々も守ることはできません。

行政に対して問題を提起したり意見・要望を述べることに否定的な見方もありますが、社会の課題を議論し、情報の開示を求めたり改善を促すことは、論なく行われるべき重要な取り組みです。

日本各地で同じような課題に取り組む方々や、行政に対して体制の改善を求める方々にとって、このサイトの記録が少しでも役立つことを願っています。​​

告発人・サイト運営者

One For Rights Kamakura 代表 小松 和香子

Mellow Dog Rescue 代表 髙橋 美織

動物​行政に求めること

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​1.殺処分削減に伴うリスクへの対策

「殺処分ゼロ」を掲げ、保健所や愛護センターに収容された動物の譲渡を推進する自治体が増えている一方で、適切な飼育管理を維持することができなくなり、結果的に動物の福祉が損なわれている現状もあります。

また、譲渡対象者の審査や選定を十分に行わないまま収容動物を引き渡すことで、不適切な環境での飼育、虐待や放棄、多頭飼育崩壊などに繋がるリスクがあります。​

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​2.関係者への公平性

動物行政において、すべての関係者に対して公平で透明な対応が不可欠です。特定の団体や個人との「癒着」が疑われるような偏りが生じると、信頼が損なわれるため、利益誘導よりも公平性の確保が優先されるべきです。

 

保護団体や個人活動者と連携する場合には、その内容や目的を明確にすることで、行政運営の透明性と信頼性が高まります。行政には責任ある判断と一貫した対応が求められます。

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​3.情報の透明性

動物行政においては、「透明性」がとても大切ですが、現在の行政は情報が十分に公開されておらず、閉鎖的な面があります。

 

意思決定の流れ・根拠や関係者の情報を分かりやすく公開することで、運営への信頼や監視が強化され、公平で公正な仕組みが実現できます。行政には、情報公開を徹底し、誰にでも見える形で運営を進める責任があります。

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​4.法律・条例の適切な運用

動物愛護法の改正により、動物の福祉向上が期待されるものの、一部の地域では行政による適切な運用が行われていない現状があります。

 

これは、行政内での認識不足や優先順位の低さ、監視・取り締まり体制の不十分さ、さらに実施計画の欠如といった要因が重なって引き起こされていると考えられます。法改正の理念を現場でしっかりと活かすためにも、行政には積極的かつ具体的な取り組みが求められます。

​具体的には?

同センターの登録保護団体だった栃木しっぽの会の多頭飼育崩壊では、多数の犬猫が被害に遭いました。これは、収容動物を杜撰な管理のもと引き渡し続けた行政の運営に問題があったと言わざるを得ず、これに対し改善を求めていきたいと考えています。

©2024 動物行政の体質・体制改善を求める会

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