04. これまでの経過
- stophoukai2023
- 2023年10月12日
- 読了時間: 4分
※こちらは、現場に立ち入った6名のボランティアがInstagramに共同投稿した記事の引用です。
立入(2023年9月23日)当日の現地とレスキューの様子
【これまでの経過】
栃木しっぽの会への立入実施から、約2週間が経ちました。皆様へ状況をお伝えしなければならないと考えながらも、日々目まぐるしく変わる状況に、なかなか投稿が出来るまでに至りませんでした。
現在も様々な情報が錯綜している中ではありますが、私たちの立場から本日までの経過をお知らせします。
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公表直後、那須サクラスペイクリニック様から林代表へ援護の打診があり、このクリニックで出張手術をしておられる、サクラの輪動物愛護会+スペイクリニック日向代表が介入することとなりました。
こちらは、林代表がボランティアとして通っていたクリニックでもあり、私たちからもネグレクトに関する証言や、レスキューに備え医療や不妊手術の受け入れについて相談をしていた病院のひとつでした。
那須サクラスペイクリニック様から私共に対するSNSでの誹謗中傷や事実と異なる投稿が繰り返されていることは確認しておりましたが、現場に残る動物たちのレスキューを諦めるつもりはなく、引き続き、日向代表と対話を重ねていました。
その中で、今回の公表についてたくさんのご指摘を頂きつつも、なんとか安全な受け入れ先へ繋げられる道はないのか、今後の改善計画を探っていました。
しかし、あの惨状を目の当たりにした後でも
犬たちは元気で緊急性はない
林代表にこれからも保護活動を続けてほしい
というクリニック側の主張を容認することはできず、また、現地での一斉不妊手術を最優先とすることの必要性など、相容れない点も多く、最終的に、協力体制を取ることは難しいという判断に至りました。
その後も共同投稿者のそれぞれが、往復数時間以上をかけ、毎日のように支援物資や清掃用具を持参し現地へ通いましたが、門前払いを受け、状況が変わることはありませんでした。
レスキューの承諾が下りたと一報を受け、急遽全てのスケジュールを変更して現地へ向かい、結局犬を引き渡してもらえなかったことも複数回ありました。
状況が動かなかった中、複数の他団体様が介入してくださり、シェルターに踏み込む様子の配信を受け、林代表へ再度犬の引き取りを打診したところ、さらに6頭をレスキューすることができました。この犬たちについてのご報告は、この後に投稿いたします。
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今回の件だけではなく、2020年の京都・増山氏の事件をはじめ、他の保護団体やボランティアによる多頭飼育崩壊や虐待についても、当事者がそこまでの事態に陥った原因はひとつではありません。
最も大きな原因のひとつは、ボランティアや第三者が介入できず、活動の実態が不透明だったことです。残念ながらそのようなシェルターは少なくありません。
栃木しっぽの会も警戒態勢が強く、何年もの間、実態を把握することが困難でした。
多くの人が、ネグレクトや崩壊の事実に勘づいていながら行動を起こせないのは、公表を行うことで誹謗中傷や怨恨を受けたり、自身の仕事や活動に支障をきたす可能性があるためです。
私たち共同投稿者も、もともとそれぞれが独立した活動者であり、そういった影響を考えなかったわけではありません。
今後、他の誰かがこうした事態に直面した時、行動を起こしたり、助けを求めることが困難ではない世の中になっていってほしいと切に願います。
このような事態を繰り返さないよう、皆様と共に考えていきたいと思っています。
私たちも含め、各団体やボランティアそれぞれの正義があれど、本来は、事実の告発・清掃や環境改善・医療や不妊手術の実施・保護を必要とする動物のレスキュー・当事者への支援など、責任や役割を分担し、お互いを尊重し合い、協力して解決に当たっていくというシンプルなことのはずなのですが、それはなぜか、とても難しいということを、今回改めて実感しました。
今もたくさんの動物たちが残る栃木しっぽの会に、今後どの団体様が関わることになったとしても、活動内容や動物たちの福祉が守られていく様子を広く公開し、オープンなシェルターになってほしいと願っています。多くの人の目で見守っていく必要があると感じています。
今後も、私たちにできることを続けていきます。
【共同投稿者】
@natsu.wolfhill_grmmmmm
@riiitan09
@one_for_rights
@mellow.rescue
@bc.mai
@kurashi_be
※動画・画像は立入日のものです
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