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06. 緊急レスキューした犬たちのその後

  • 執筆者の写真: stophoukai2023
    stophoukai2023
  • 2023年11月3日
  • 読了時間: 3分

※こちらは、現場に立ち入った6名のボランティアがInstagramに共同投稿した記事の引用です。



【緊急レスキューした15頭のその後】


9月23日に緊急レスキューした犬たちの、その後の様子をご報告させていただきます。


保護から約1ヶ月が経ち、現在は共同投稿者それぞれのもと医療にかけ、少しずつ本来の姿を取り戻してきています。



当初はどの子も生気が感じられない様子で、全員が痩せこけ、飢餓・脱水状態でした。


不衛生な環境で皮膚病も蔓延している状態で、被毛が抜け落ちてしまっている子が殆どでした。

室内にいたにも関わらず、フィラリア陽性の子や、便検査で寄生虫や細菌感染が認められた子もいました。


また、レスキューした15頭のうち、避妊・去勢手術済だった犬はわずか3頭しかおらず、雌雄混合・同室内で飼育されていました。


ごく基本的な医療やお世話すら受けていなかったことは明白でした。


全員爪が伸び切っており、12番に関しては長くなった爪が肉球に刺さり、膿んでしまっていました。そのまま切れば大量出血の可能性もあるとのことで、まずは体の回復を待って、麻酔下で処置を行うこととなりました。


1、4番は脱水症状が特にひどく、即時入院になりました。

推定年齢3-4歳ほどとみられますが、歯が削れており、現場で閉じ込められていたケージのドアを噛み続けていた形跡が残っていました。


1、4、7番は、いずれもまだ年若い子たちですが、ケージに閉じ込められ、横たわり続けていたことにより、足腰に床ずれやタコができていました。


保護当初はふらつき、立ち上がって排泄することすらままならない子もいました。現在も歩きに支障をきたしており、長期的なリハビリが必要になります。


体の状態が悪かったことはもちろんですが、犬たちが自由を奪われ、狭い場所に詰め込まれ、精神的ストレスも尋常ではなかったことでしょう。


これらは全て、人間が与えた不必要な痛み・苦しみであり、虐待行為です。どんな理由があれど、容認することは一切できません。


今後も時間をかけて、心と体のリハビリが必要になります。犬たちの様子は今後も各投稿者のストーリーや投稿にてご報告していきますので、引き続き見守っていただけましたら幸いです。


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どの保護犬にも言えることですが、レスキューされること=ゴールではありません。

残念ながら、保護が犬の幸せになるとは言えない場合もあります。それが、今回のようなケースです。


「保護しました!」「殺処分を免れました!」という報告を、手放しで喜ぶのではなく、その後その犬たちがどう暮らしているのかまで、見守っていくことが必要ではないでしょうか。


命を救った!というその瞬間や頭数だけに賞賛が集まり、本来一番大切であるはずのその後については注目されないことも、保護活動者のキャパシティを超えた引き取り・劣悪な飼育状態、ひいては多頭飼育崩壊を引き起こす大きな要因です。


保護活動者であっても、そうでなくても、命に対する責任は平等です。


大前提として、動物愛護法により虐待・ネグレクトにあたる具体的な事項は定められています。こうした事態を繰り返さないため、個人の事情に関係なく、虐待は虐待であるという社会の意識を底上げしていく必要があります。


だからこそ私たちは発信を続け、皆さんと共に、考えていきたいと思っています。


保護犬だから、野犬だから、という理由で、動物福祉を無視した飼育が許される社会であってはなりません。



【共同投稿者】

@natsu.wolfhill_grmmmmm

@riiitan09

@one_for_rights

@mellow.rescue

@bc.mai

@kurashi_be


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