支援金の行方【1. クラウドファンディングの疑問点】
- stophoukai2023
- 2024年3月1日
- 読了時間: 4分
更新日:5月31日
栃木しっぽの会は、2020年~2022年にかけて、計3回のクラウドファンディング(以下=CF)を行い、合計で約1,800万円を集めています。当時、同会の口座に直接入金をした、という方からの情報提供もいただいており、実際にはこれ以上の金額が集まったと考えられます。
このCFでは、成果物・収支報告の不透明さが問題となっていました。
ここでは、各CFの経緯と疑問点について掲載します。
① 第1回目CFの成果物(シェルター・ドッグラン)について
「祖母の家の二階建て納屋を使い、1階は咬み犬や問題のある犬や難しい犬種等、2階はあまり問題のない犬達と分けて保護。納屋の前に空き地があるので、ドッグランにしてシェルター内を誰でも出入りでき、いつでも皆さんにお越しいただける場所にしたい。(CFページの記載より抜粋)」として支援を募っていた。
2020年10月23日 シェルター改修費として、4,670,000円を集めて終了
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2021年5月24日 シェルター未完成のまま、終了報告が発表される
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2021年08月21日 2回目のクラウドファンディングの開始と共に、シェルターは完成したという一文があった(詳細な報告・写真はなし)
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2021年8月25日~9月30日
完成したとされるシェルター室内の写真が数枚公開されたが、これ以降、内部の様子がわかる投稿はなかった。ボランティア等が「見学したい」と申し出ても、「今は中に犬はいない」「まだ完成していない」等と断られ、中を見ることはできなかった。
この部屋は、2023年9月23日、多頭飼育崩壊が発覚した当日にも頑なに入室を拒まれた。また、ドッグランは未完成で、使用できない状態だった。
②第2回目CFの成果物(猫部屋改修)について
「保護した犬たちの医療費、フード代、シェルターの外壁改修、猫部屋の修繕費」として支援を募っていた。
2021年9月30日 4,580,000円を集めて終了
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2021年11月1日 シェルターの屋根・外壁と猫部屋の床の工事の完了報告(収支報告なし)
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2022年5月29日 終了報告(写真・収支報告なし)
このCFでも、実際の使途や収支報告は確認できなかった。修繕したとされる猫部屋についても、実際に猫が保護されている様子が公開されることはなく、立入時には劣悪な状態に陥っていた。

③第3回目CFの支援金の行方について
「同会が譲渡した犬が迷子になり、その捜索中、野犬が多くいる地域を発見したため、シェルター近くの所有地に囲いを作り、全頭を保護したい」として、支援を募っていた。
2022年7月29日 8,100,000円を集めて終了
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2022年9月7日 「業者(以下、業者A)の都合により10月末から着工する」と発表
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2023年3月1日 「業者Aが廃業したため、規模を縮小し、他の業者を選定中」と発表
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2023年8月16日 CF終了から1年が経過。「建設が少しづつ進んでいたが、6月14日の局地的集中豪雨により土砂崩れが起きたため、一時停止した」と発表
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2023年9月23日 多頭飼育崩壊が発覚
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2023年10月31日 プロジェクトの中止を発表
この中に記載されている収支報告によれば、CFサイトの利用手数料として1,247,400円、業者への工事依頼に300万円、土地の草刈りに24,000円、リターン品の発送に10,100円を支出したとのことで、残金は3,818,500円となるようです。しかし、2024年8月現在も、返金対応はされていないという複数の情報提供をいただいています。
その後、犬たちの状態・今後や医療状況等についても一切の報告はありません。
多頭飼育崩壊の公表後、多くの方から「詐欺ではないか」「刑事告訴しないのか」といったお声をいただきましたが、サイト運営者は一連のクラウドファンディングに一切関わっておりません。
私たちでは現地から犬たちの保護に加え、動物虐待の事実について調査・刑事告発等、自身の時間と自己資金でできる限りの活動を行っております。
クラウドファンディングの疑惑についての追求・調査や告発は、寄付をしてしまった当事者の方々や、宣伝・応援を呼び掛けた支援者・協力団体が、責任をもって行ってほしいと考えております。ご理解いただけますよう、お願いいたします。
▼実際のクラウドファンディングページ
2020年 1回目 | 「殺処分ゼロを目標に!栃木に犬・猫の保護シェルターを作りたい」 |
2021年 2回目 | 「一頭入魂!殺処分ゼロを目標にした保護活動を継続させるために」https://readyfor.jp/projects/tochigi-hogoinuneko2021 |
2022年 3回目 | 「殺処分から犬たちの命を守るために。野犬地域の全頭保護にご支援を!」 |
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