【情報開示請求】1. 多頭飼育崩壊への事後対応における疑問点
- stophoukai2023
- 4月24日
- 読了時間: 3分
更新日:8月20日
栃木県(栃木県動物愛護指導センター)及び関係各所に対し、栃木しっぽの会・多頭飼育崩壊への対応・指導について、随時、記録書類の開示請求を行っています。
※当初、頭数・現地写真については個人情報にあたるとして不開示(黒塗り)となりましたが、審査請求を経て2024年12月、開示の判断*1が下りました。
2023年9月~2024年5月までの訪問指導記録について
多頭飼育崩壊の発覚後、センターは初めて同会に赴き、現地確認を行いました。
9か月間で計14回の訪問指導が行われましたが、全て代表に対し事前に通告を行った上での立入となっています。飼育状況が改善されているとはいえず、疑問点が散見されました。
1.犬たちの健康状態、飼育環境に対するセンターの見解
センターは2023年9月25日の初回立入時、全ての建物や犬の頭数・状態を確認していないにも関わらず、「健康上問題がある犬や、飼育環境の衛生状態が良くないことは確認できなかった」と記録していました。開示された書類の中には、犬たちが受けた医療・治療などについての記録や言及はなく、どのように健康状態を確認したのかは不明です。
指導記録に添付された現地写真は不鮮明なものが多く、犬の様子がはっきりとわかるものは少なかったですが、被毛が抜け落ちた状態の犬や、糞尿が散らばる室内も多数映っていました。
▼2023年9月28日 クラウドファンディングで改修したとされるシェルターの内部

2.犬の頭数、個体管理について
上記を受けて、当会では、センターが栃木しっぽの会で飼育されている犬の頭数および健康状態を把握しきれていないとみています。犬の個体識別一覧表の開示を求めたところ、手書きのメモ用紙数枚が返ってきました。
▼センターが開示した個体識別一覧の一部(ぼかし部分は部屋名と犬の名前)

写真やマイクロチップ番号もなく、医療歴等も記録していない状態で、首輪もしていない犬たちをどのように見分け、頭数や健康状態の確認を行っているのでしょうか。
現に、上記画像で丸のつけられた個体は同じ名前がついており、毛色や性別も同じだったことから、確認の際に別の犬と取り違えて記録されたのではと思われます。
2025年4月の問い合わせ時にも、まだ代表との確認作業を終えておらず、正式な一覧は完成していないとの返答でした。
また、この書類からは、センターの指導後も未去勢・未避妊の犬が同室にいることもわかります。適切な繁殖予防は行われているのでしょうか。
立ち入り記録に残っている犬の飼育頭数も毎回異なり、時には数十頭単位で増減しています。栃木しっぽの会代表の自己申告による確認がほとんどで、信ぴょう性に欠けるものです。
現在確認できている最新の立ち入り記録(2024年5月9日)では、飼育頭数は96頭とされており、立入開始当初よりも増えている状態となっています。
これを受け、センターに対しては、
記録に関して、写真付きの個体一覧を作ること
医療記録や死亡確認は、口頭ではなく書面で確認すること を求めました。
3.2024年5月以降、翌年まで立ち入りが行われていなかったことについて
2024年8月、センターは初めて事前通告なしでの現地調査を試みたとのことですが、代表はこれを拒み、以降2025年に至るまで、半年以上もの間、現地確認に応じていなかったことが発覚しました。
センターから代表へ、複数回に渡り警告文の送付や話し合いが打診されましたが、実現することはありませんでした。
2025年4月現在、2025年以降の指導記録について、開示請求を行っています。
続きは次の記事をご覧ください。
*1 開示された写真等については、プライバシー保護のため一部のみを掲載しています。
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