【情報開示請求】2. センターから栃木しっぽの会へ新たな犬の引き渡しが判明
- stophoukai2023
- 4月24日
- 読了時間: 4分
更新日:5月31日
2024年6月~同年末までの訪問指導記録について
センターから栃木しっぽの会への立入検査は、2024年5月9日を最後に止まっていました。
「以前にも増して立入検査の拒否をされるようになった(口頭記録より抜粋)」ことが理由とのことです。
その3か月後の8月、センターが初めて事前通知なしでシェルターに向かったところ、代表に立入を拒まれ、その後半年以上も現地確認はできていない状態でした。
しかしこの期間中、センターは同会代表に対し、収容犬1頭を引き渡していたことが発覚しました。
センター記録によれば、2024年7月、代表はこの収容犬について、自身の飼い犬であるとして引き渡しを求めました。
その際、いなくなったのはいつ頃か、というセンターの質問に、「半年くらい前だ」と回答したものの、何月くらいか覚えているか、と聞かれると、「詳細は覚えていないが、昨年(2023年)の夏頃だった」と答えています。
いなくなった時期も定かでなく、迷子の届出も行っていませんでした。
畜犬登録もされていなかったことから、センター職員が登録を促したところ、当日に登録を済ませ、問い合わせの翌日にドッグセンター(収容所)にて引き渡しとなったようです。
この件について、2025年4月、当会はセンターに電話で問い合わせました。
内容は以下です。
未登録(マイクロチップや首輪等もなし)・迷子の届け出も未提出の犬について、どのように飼い主だと確認するのか。 センターの回答:
栃木県の条例に基づいて、返還業務を行っている。自分が飼い主だという申告があれば、引き渡さざるを得ない。
その理論であれば、誰でも引き取れることになってしまうが。
センターの回答:
制度上はそうなってしまう。しかし、虚偽の申告が判明した場合は、公文書偽造罪となる。 飼育中の写真などは確認したのか。
センターの回答: 確認していない。
収容写真を見る限り、健康状態もよくない。この収容犬に対し、医療行為は行ったのか。
センターの回答:
通常、成犬であれば混合ワクチンの接種・ノミダニの予防(イベルメクチン投与)をしている。この犬に関しては行ったかどうか、記録を見ないとわからない。
避妊・去勢手術が済んでいるかどうかは確認しているのか。
センターの回答:
避妊・去勢しているかは、見た目ではわからない。暴れるため確認できない個体がほとんどである。
この収容犬についてはオスなので、目視や触診でわからなかったのか。 センターの回答:
確認はしていない。
現時点で、すでに100頭近くの動物を飼育し、繁殖予防や狂犬病予防接種にも手が回っていない状態の個人に、狂犬病予防注射も未接種、去勢手術も行っていない犬を引き渡すことは、問題をさらに悪化させるのではないか。センターの記録にも、代表本人が子犬が生まれていることを認める発言が残っている。 センターの回答:
畜犬登録をしてもらったので、引き続き指導していく。
引き渡し後、適正に飼育されているかどうか、現地で確認したのか。 センターの回答:
口頭では答えられない。新たに開示請求を行っていただければ。
この収容犬は、写真から推察しても若い個体でした。(センターの収容情報では、推定月齢7か月)
夏から1年ほどにもわたり迷子だったという、返還請求時の申し出とは矛盾しています。
仮に、半年前(2024年1月頃)にいなくなったという申し出の通りだったとしても、収容犬の月齢から考えれば、いなくなった当時は生後間もない子犬だったことになります。逃げた理由について、「窓を割って逃げた」と記録されており、信ぴょう性や飼育管理の点からも疑問が残ります。
どちらにしても、2023年9月に多頭飼育崩壊が発覚した後、センターが飼育を確認していない個体であることは間違いなく、新たに連れてきた、または繁殖したであろう個体ということになります。
収容動物の返還手続きに関しては、今回の件に関わらず、所有者の確認方法や犬の引き渡し時の指導等に、改善の余地があるのではないでしょうか。
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