動かない行政【2. 多頭飼育崩壊発覚後のセンターの対応】
- stophoukai2023
- 2024年3月6日
- 読了時間: 3分
更新日:5月31日
多頭飼育崩壊発覚から2日後、2023年9月25日にセンターは初めて栃木しっぽの会のシェルターへ視察に向かいました。この時点で、現地には少なくとも100頭を超える動物が残されていたことを確認しています。(センター職員との会話録音あり)
▼2023年9月25日 センターの記録
現地の犬たちの写真や頭数は、個人情報であるとして開示不可となりました。
(※2024年12月追記:審査請求を行い、開示の判断となりました。▶こちら)
この文書の中では、確認できなかった敷地・建物があり、「犬の頭数や飼育状況について十分な確認ができなかった」としているにも関わらず、「健康上問題がある犬や、飼育環境の衛生状態が良くないことは確認できなかった」と記録されています。
さらに3日後、2023年9月28日の訪問でも、センターの見解は「使用頭数は多く、十分に糞等の片付けができてない箇所も一部あるものの、健康上問題がある犬の確認はできなかった」として、変わることはありませんでした。
▼2023年9月28日 センターの記録
センター側は、当該施設の飼育や犬の健康状態について、問題がないと判断したことになります。センターから警察への情報共有についても、一切の記録はありませんでした。
この点について、問題ないと判断するに至った根拠や調査方法等をセンターに問い合わせましたが、個人情報にあたるとして、返答はいただけませんでした。
多頭飼育崩壊発覚後の指導経過については、随時開示請求等を行い、動向を追っていますが、センターは当該団体に対し消極的な対応しか行っておらず、現地に残された動物たちの不適切な飼育状態は改善されているとはいえない状態が続いています。
多頭飼育崩壊発覚後から3か月後の2023年12月、センターが当該団体に対し発行した「動物適正飼養指導票」では、改善指導事項として
(1) 取得した日から30日を超えている犬について、登録を申請すること。
(2) 生後91日以上の犬について、狂犬病の予防注射を受けること。
(3) 飼養及び保管する犬の数を、適切な飼育環境の確保、終生飼養の確保及び周辺の生活環境の保全に支障を生じさせないよう適切な管理が可能となる範囲内とするよう努めること。
の三点を挙げていますが、アニマルホーダーである当人たちのみで、犬を譲渡して頭数を減らし、全ての動物を適正に飼育していくことは、現実的には難しいでしょう。
当該団体がここまで多数の動物を抱えることになった一端の責任は、運営状況の確認を怠り、1200頭を超える犬を引き渡し続けたセンター側にもあることは確かです。
現地の動物たちの安全と福祉が確認できるまで、今後も働きかけていきます。
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