top of page

不適切飼育【5. レスキューされた犬の状態】

  • 執筆者の写真: stophoukai2023
    stophoukai2023
  • 2024年2月5日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月18日

2023年9月23日、当サイト運営者を含む有志のボランティア6名が、栃木しっぽの会への立ち入り調査と緊急レスキューを行いました。


当初レスキューした犬たちは、削痩し、被毛が抜け落ち、感染症が疑われる状態の犬が殆どでした。特にケージに閉じ込められていた犬たちは立ち上がる気力もない様子でした。


▼レスキュー当時の様子


▼1か月後の犬たちの変化


飢餓状態だった犬たちは、レスキューから一か月程の期間で体重が増加しました。これは、それまでの給餌が十分でなかったことを表しています。また、身体的な変化だけではなく、人や周りの環境に対する怯えなどの行動面にも改善がみられました。


代表は当初、犬たちの状態について「施設に来たばかりの保護犬だから仕方ない」「野犬だからもともと怪我をしていた」などと弁明していましたが、複数の犬について、当該シェルター内で健康状態が悪化した事実を確認しています。



▼元センター収容犬の2頭(栃木しっぽの会HPより)


この2頭は、2022年6月、栃木動物愛護センターから栃木しっぽの会へ引き渡されました。

同会HPに引き取り直後の写真が掲載されていますが、この時と比べ、約1年後レスキューされた時には削痩、耳の引きちぎれ、爪の伸長、被毛の抜け落ちがみられます。





▼2021年4月頃に引き出されたセンター収容犬(栃木しっぽの会HPより)


こちらの犬は、2021年4月頃、センターから栃木しっぽの会が引き取り、元・預かりボランティア宅へ預けられましたが、代表とトラブルになり、2021年8月頃、当該団体シェルターへ引き渡さざるを得なくなったとのことでした。


栃木しっぽの会のシェルターで発見した時には、弱ってふらつき、立ち上がるのもままならない状態でした。やせ細り、体には無数の生傷がありました。


前歯や犬歯が削れたり折れたりする症状は、硬い物を噛み続けた犬に多くみられます。この犬が閉じ込められていたケージは、扉の面のワイヤーが折れ曲がっている様子が確認でき、抜け毛や排泄物の堆積からも、長期間閉じ込められていた可能性が高いと思われます。



栃木動物愛護指導センターに対し、同会へ引き渡した犬たちの記録(個体情報)の開示を求めたところ、写真付きの書類は令和2(2020)年度以降のものしか残っていないとのことでした。そのため、犬たちの個体確認はおろか、何頭が譲渡されたのか・死亡したのかなどの重要な情報も確かめようがなく、センターの記録(譲渡数)と照らし合わせると、およそ600頭もの犬が生死・所在不明となっています。


コメント


©2024 動物行政の体質・体制改善を求める会

本サイトの掲載内容(画像、文章等)について、無断で複製、転載、転用、改変等の二次利用を固く禁じます。 

bottom of page