動かない行政【1. 黙殺される訴え】
- stophoukai2023
- 2024年3月5日
- 読了時間: 3分
更新日:4月17日
栃木しっぽの会の自宅兼シェルターについて、閉鎖的で、誰も動物たちの状態を確認できない状況を危惧した他団体やボランティアが、それぞれ、栃木動物愛護指導センターに対し問題提起していました。
2021年頃、あるボランティアが同会から逃げ出した犬の捜索活動に参加中、たまたまシェルター敷地内を通行することを許された際に、建物の一部分を窓の外から覗き込んだところ、室内には多数の犬たちがケージに閉じ込められており、崩壊寸前の不適切な飼育状態であることを確認しました。この時、かろうじて撮影することができた写真と動画をもとに、センターへ問題提起が行われています。
▼令和3(2021)年3月15日 センターの公文書記録より

(ボランティア) 栃木県のある愛護団体の収容施設の写真を撮ってきたので見ていただきたい。リードで繋がれているが、やっと横になれるくらいの長さしかない。また、ケージに入れられたままずっと飼われている犬も見かけた。 かなりひどい施設だと思うが、動物愛護指導センターでは把握しているのか。 (担当者) それは具体的にどの団体か。 (ボランティア) 栃木県●●(地名)にある、栃木しっぽの会である。 (担当者) 栃木しっぽの会の収容施設は収容頭数が限界であると認識しているので、栃木しっぽの会代表の収容施設に入る譲渡は行っていない、譲渡先の預かりが確定している場合のみ譲渡を行っている。 今後、新たにシェルターを作ると報告があり、こちらで確認に行く予定であるので改めて飼養状況の確認を行う。 |
センターは現地確認を行うとしていましたが、実際にはコロナウイルスの蔓延を理由に実施されることなく、この3か月後の2021年6月、同会の譲渡団体登録を更新しました。
開示請求で取り寄せた資料から、この後も施設の確認を行うことなく、同会に収容犬を引き渡していたことがわかっています。
また、この後にもボランティアから複数回に渡りセンターに対し問題提起が行われています。
▼令和5(2023)年8月8日 センターの公文書記録より

・栃木しっぽの会代表のところには、今70頭くらいの犬がいると思われる。現状、家族で世話をしているようだが、あんなに多くの犬を適切に管理できていると思えない。猫も30頭くらいいるのでは。動愛センターは、現場を確認しているか?我々からの情報だと分からないような方法で、現地確認してほしい。それからでないと、栃木しっぽの会代表のところに犬を出すのはやめてほしいと考えている。 ・一度、登録団体に対して、譲渡に関するルールを再度周知してもらいたい。 |
この訪問・話し合いの際、
センター職員の「栃木しっぽの会代表にはお世話になっている」「(代表が収容犬を)たくさん引き取ってくれて本当にすごい」等の発言
ボランティアが栃木しっぽの会について問題提起するため提供した個人的な情報が、度々、同会代表に伝わっていた
長年に渡り、センターから当該団体に対し何ら確認や指導形跡がなかった
といった出来事があり、センターと同会の癒着関係も疑われました。
栃木しっぽの会代表による犬猫やヤギ等多くの動物の収集行為も際限なく続いていたことから、2023年9月23日、これ以上待つことはできないと判断し、状況を危惧した有志ボランティアが代表を説得の上、現地に立ち入り、多頭飼育崩壊が発覚しました。
この他にも、口頭・電話等でセンターに対し苦情や意見したことがあるという人もおり、センターが同会の多頭飼育崩壊の疑いを「把握していなかった」というのは苦しい言い訳であると考えています。
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