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関係者への公平性【動物行政に求めること】

  • straydogsliferescu
  • 2024年1月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月31日

関係者(飼い主、動物愛護団体、地域住民、行政職員など)それぞれが異なる立場や価値観を持つ中で、公平な対応がなされることで、行政の透明性と協力体制が築かれます。


【公平性が重要な理由】


  • 信頼の確保

    行政が偏りなく対応することで、関係者からの信頼を得られる

  • 対立の回避

    特定の団体や個人に有利な対応をすると、他者との摩擦や不満が生じる

  • 法令遵守の促進

    公平な運用が、動物愛護管理法などの法令の実効性を高める

  • 譲渡・殺処分判断の透明化

    登録団体の選定、収容動物の譲渡・殺処分の判断等において、基準が明確で公平であることが不可欠


環境省の論点整理資料では、譲渡や殺処分の判断において「譲渡適性のない個体を譲渡した結果、咬傷事故が発生した」事例や、「団体譲渡先の過密飼育による健康安全の懸念」などが指摘されており、公平な譲渡判断と団体選定の重要性が強調されています。


例えば、行政の収容動物の譲渡においては、本来すべてのボランティアに対して公平に対応し、明確なマニュアルや基準に沿って進められるべきです。


しかし、引き取り頭数の多さで特定の団体や個人のボランティアが優遇されたり、行政に対する意見や苦情の申し立てが原因で、その報復かのように収容動物の引き出しを停止されるといった理不尽な対応が行われたといった事例もあるのが現状です。


官民協働における特別な措置や制限が、公益性や、動物福祉に基づくものであれば理解できるものの、職員との個人的な人間関係や利害関係の有無によって決定される場合、行政の原則である公平性を著しく損なうことになります。


公平性は動物行政の信頼性と持続可能性を支える柱です。



栃木県においても、県動物愛護指導センター職員と、栃木しっぽの会は、長年にわたり密接な関係を持っていたことが示唆されていました。


同会代表は、「県センターが特別に自分だけに情報を提供している」と周囲に話しており、実際に、県センターに問い合わせた一般の飼育放棄相談者に対し、栃木しっぽの会が紹介されたとの証言も寄せられています。

また、県センターの職員から代表に対し、直接、特定の犬の引き出しの打診があったこともありました。


サイト運営者を含む、複数の団体・ボランティアが、栃木しっぽの会の施設・運営状況の疑問について何度も注意喚起していたにも関わらず、センターは適切な確認を行わずに譲渡団体登録の更新を続け、さらに多くの収容動物を引き渡し続けていました。


「令和12(2030)年度終了時点で殺処分数90頭以下」という具体的な数値目標を掲げている県センターと、多数の収容動物の引き取りをアピールすることによって不透明な収入(寄付)を得ていた栃木しっぽの会には利害関係があり、癒着の可能性を疑わざるを得ません。


本来、動物行政の業務は、動物の福祉を第一に考え、慎重かつ公正な判断のもとに進められるべきです。しかし、施設の状況を見直すことなく更新がなされ、譲渡活動が継続されたとなれば、その過程の透明性が問われるでしょう。


動物福祉の本質を守るためには、公正な基準に基づいた適切な管理と監査の強化が求められるのではないでしょうか。


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